三島市動物病院 広小路動物病院
三島市栄町12-10
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日々徒然

動物愛護週間に考える被災時のペット救護

今年の動物愛護週間のテーマは『ペットも守ろう!防災対策』となっていますので、実際に災害(主に大地震)が発生したらどんな感じになるのか シミュレーションしてみました。
発災したら先ずは安全確保です。そして、避難が必要な状況にある時は避難所へ動物(犬・猫を想定)と同行避難をします。 但し、動物は避難所の一角に避難スペースを設けて係留または持参のキャリーボックス等で待機となります。 避難時にはフード、持病がある動物はそのも持参してください。ケガの応急処置用にペットシーツ自着性伸縮包帯ハサミアイプクリームのような創傷治癒促進させる外用剤を準備しておくと便利です。
ペットシーツをカットし患部にあてがい包帯を巻くだけでも傷の保護に役立ちます。内服薬として下痢・嘔吐治療薬などがあると良いでしょう。
発災から3日間ぐらいは、外部からの援助が期待できません。被災を免れた動物病院の獣医師は各自の動物病院で治療を続けます。 治療可能な動物病院のリストは早急に情報発信出来るよう各市町と獣医師会で検討しています。 状況は刻々と変化していきますので、関連情報の更新確認をこまめに行いましょう。
発災後に獣医師会・動物保護協会・その他動物関連団体などが被災避難状況の情報をもとに組織的な活動を開始します。しかし、救護は現場の混乱などにより時間を要すると考えられます。
阪神大震災・中越地震・東日本大震災の資料を調べてみても現場での救護活動開始には発災後3日くらいかかっています。発災後7日間くらいは 保護活動と情報収集くらいしかできないでしょう。
それらの情報を基に発災7日目くらいから支援物資(薬・フード・衛生資材)の供給が開始され、動物救護センター (一時預かりや治療の拠点)が立ち上ってくるでしょう。
また、発災7-10日目くらいから避難所への巡回診療が開始されるでしょう。
それ以降は被災を免れた動物病院と動物救護センターで治療の役割分担がされていくと考えられます。
保護された動物動物救護センターへ収容されていくでしょう。この時、現場の混乱により保護動物のID(飼い主さんの情報)が判らなくなる ことが予想されます。
それを防ぐのにマイクロチップは威力を発揮してくれます。太い注射針での挿入なので個人的にはあまり好きではないのですが、再考しないといけないかもしれません。
動物病院の役割は治療が主体となり、動物救護センター一時預かりと治療の役割を担っていくと考えられます。
過去の震災の資料から避難時多いのは四肢のケガです。避難生活が長期化すると消化器疾患皮膚・外耳炎、不安で誘発される種々の神経疾患FVR(猫伝染性鼻気管炎)が増えてくるようです。
日頃の準備として、係留・ケージレストのトレーニングや各種ワクチン接種で伝染病予防をしておくことが重要と考えます。
最近は地震・水害・噴火など自然災害が増えてきています。今一度これらに対する準備を確認して頂き、被害を最小限にしていきましょう。2017.9.20

ホームページ作成

振り返れば今年の1月22日に一念発起して勉強を始め、半年計画で作ってきたホーム・ページが
やっと立ち上がる運びとなりました。
出来上がったものはそうたいした物ではありませんが、ウェヴ・デザイナーの苦悩の100万分の1
位は経験できたかもしれないと勝手に思う今日この頃です。
色々とご指導・ご鞭撻頂いた方々に、この場を借りてお礼申し上げます。
ありがとうございました。
このページ『日々徒然』には趣味の話や仕事の話などを不定期に綴っていく予定です。
お時間がある時に何気にご一読して頂けると幸いです。2015.7.10